高研隧道
また来た。 
前々回及び、前回のレポートで紹介していない重大発見があります!

レポートを書いた時以外にも、相当な回数訪れていたのに、
お気楽アルプさんを案内していた時に見つけちゃいました。
幸運を持つ人と一緒に行ったので、いい結果が出たのか?

既に色々な方が訪れ、数多く紹介されている物件ですが、
愛媛県内で初めて確認した物があるので、改めて紹介します。

感慨深い 
これです!大発見!!


わかんないよね、こんな画像じゃ。。


では、壁に注目してみてくださいませ。

!! 
県界標発見。

画像は南壁に納められた縣界標で、字体から建設当初の物でしょう。
愛媛どころか四国内の隧道で、古い行政界標識を見たのは初めてです。
西日本では、他に兵庫の鐘ヶ坂と滋賀〜三重の鈴鹿に存在していますが、
愛媛〜高知での再発見は、私に郷土の土木を誇らしく感じさせました。

東日本では、万世大路にもある物が有名。栗子隧道(福島〜山形)

愛媛県 高知県 
南壁にあるということは?と思い回れ右をすると、
やっぱりあった。 北壁にも存在しています。
同じ人の揮毫と思われますが、それぞれ手作りのオリジナル。

先ほど紹介した鐘ヶ坂隧道は明治16(1883)年の完成、
対してこの高研隧道は大正13(1924)年の完成です。
40年ほど開きがあり、両隧道に直接関係はないでしょう。
問題は、鈴鹿隧道大正13(1924)年の方、三ッ鉾壁柱の物です。

ピラスターからできる考察 
高研隧道に三ッ鉾ビラスターが存在しているのは有名ですが、
全国でも、愛媛と東海地方にしか確認されていない希少種です。
愛媛では高研と俵津、そして改修されて失われた土屋の3つと、
三重県の高尾谷と、滋賀〜三重県の鈴鹿で東海に2つの計5つ。
鈴鹿は改修されていますが復元され、県界標を有しています
高研(愛媛)と鈴鹿(滋賀)に県界があるなら、設計に相関性あり?
そうくれば、三ッ鉾物件には県界があるかも?これは…要確認です!

三重と滋賀の隧道に関与した人物は堀田義次郎と村田 鶴とのこと。

[編集]
CGI-design