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素掘り

大磯橋
隧道を抜けると小さな橋、
名称は大磯橋で完成は昭和43年2月。

この付近まで民家が点在しているので
道路の最低限の維持管理はされています。

当然ですが、電気や電話もひかれており、
畑や山(林業)の手入れもしっかりしていました。

ちょっとした、日本の古きよき山村の風景。

そして小川川
林道の終点は個人の果樹園と倉庫なので
ここでは写真を公開できないのですが、
山行を計画していた場所にある、倉庫の脇から
小さな道が通されているのを発見しました!
予定では、道無き山中を進むつもりだったので
この杣道(そまみち)の存在は超ラッキーです。

地形図から読んでいた緩やかな斜面への行程の
大部分をその道を使って降りることができ、
予定していた斜面の緩やかな場所からは
直登ならぬ直降で小川川に到達することができました。

渡渉後
ところで、その山行の途中で複数の家屋の基礎や祠が・・・
どうやら昔はこの緩やかな斜面にも集落があったようです。
一抹の寂しさを伴う、廃村という不思議な空間を抜けると
難関の川渡り。ですが、すぐに浅い場所は見つかりました。

画像は、行程中で一番心配されていた直降と渡渉を終え、
和やかな雰囲気で小休憩している探検隊です。

地形図を読む限り、この場所から軌道は目と鼻の先、
予想通り10mほど斜面を直登すれば軌道に出られました。

到達!そしてスタート!!
ここに来るだけでも一苦労も二苦労もありましたが、
ようやく小川川林道の跡地に立つことができました。

一見して軌道跡と分かる緩やかな勾配と
幅員が残されていましたがレールは見当たりません。

また、予想以上に路盤が良い状態で残っていたので
隧道も綺麗に残っているかも・・・と期待が高まります。

橋台と丸太橋
まずは第二隧道を目指し北へと歩を進めます。

その途中には数多くの橋梁の跡地があり、
この写真の場所では橋台が綺麗に残っていました。

残念ながら、木製だと思われる橋梁は流出していますが、
傍らに山師が架けたと思われる丸太橋があり、
沢を高巻くこともなく渡ることができます。

ただし、高さ5mほどもある腐りかけの橋・・・
それなりの恐怖感があるので勇気が必要でした。

切通し
このような光景を見ていると、
軌道の姿をなんとなく想像できそうです。

当然、このように歩きやすい場所ばかりではなく、
途中には崩落が無数に待ち構えていました。
その一つ一つを慎重に、時には大胆に山肌を迂回し、
全員が怪我なく踏破できたのは、ある程度の健脚と
確かなルートファインディングがあってこそだと思います。

一人一人の確かな技術と体力、そして根性に感謝。

消失
小一時間ほど歩いたでしょうか、
見通しの悪いカーブを抜けると何度目かの橋梁の流失が。

この時は、私が列から少し抜けて先頭を歩いていたので
早速ルートを定めようと立ち止まって観察すると・・・

「おぅっ!」と奇声をあげてしまいました。
PRIDEの高田の解説みたいな声が出たと思います。
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