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伊豫鉱山
金・銀・銅・硫化鉄鉱
大岩盤
残された坑口の脇に、見上げるほどの岩盤が
露頭しており、当時も大岩盤と言われていたようです。
そして、坑口はこの岩盤の斜め下に位置していました。
ただし、入口は意図的に積んだ石垣によって塞がれており、
更に、坑内から流れ出る不気味な色の鉱水が沼を作っていて
進入どころか、人の訪問そのものを拒んでいるようでした。
坑口
坑口を塞ぐ石垣の前に倒木が覆いかぶさっています。
この倒木の量や苔生し具合を見ても分かるとおり、
山は完全に放置されており自然に帰しつつありました。
登山道から離れると幾つも泥沼化した場所が隠れていて、
長靴以上の装備が無いと坑口に辿り着くのも困難です。
内部
僅かに石垣の上部には隙間が残されており、
カメラを捻じ込んで撮影することができました。
洞内の約5分の4が赤い泥沼に埋め尽くされており、
もはや人が進入できるような様子ではありません。
この銅鉱山で採掘された鉱石の品位は1.3〜3.8%で、
坑内では、12番坑まで有して採鉱をしたそうです。
最奥
画像は捉えていませんが、強力なライトで照射すると
坑道は奥に向かってやや下り坂になっており、
数十m先で100%泥に没していることが判明!その上、
亜硫酸ガスの臭いが立ち込めていたのでこれにて退散。
最盛期では12,000〜16,000tもの年間産出量を誇り、
この坑道から運び出された鉱石も膨大であったでしょう。
建物の痕跡へ
さて、坑道への進入が不可能だったところで、
他にある鉱山の痕跡を探しに移動しました。
複数の場所に枕木が残されています。全体では、
300メートルほど軌道を追いかけることができました。
画像は、トロッコの入換え線の推定地点。
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