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煉瓦巻

別子鉱山側 坑口
隧道のこちら側の出口は足谷川の崖なので、
打除鉄橋(ボーリングトラス)が架設されています。

延長92.55m、幅員3m。

資料では隧道の竣工年がはっきりしないものの、
打除鉄橋の架橋が明治26年に行われていることと、
下部鉄道の開通がM.26なので同じ頃だと思われます。

隧道は、馬蹄形の総煉瓦造にビラスターが施されてあり、
要石は二面切り仕上げで拵えるなど丁寧な意匠でした。

打除鉄橋
明治26年に架設された「単純曲弦トラス橋」

「格点(連絡点)がピン(鉄の丸棒)構造になっており
この種の橋は今では国内にほとんど現存せず、
左右の曲弦がズレていること等も含め
学術研究上貴重な物である。」

と案内がされていました。別子銅山専用鉄橋として
ドイツの橋専門の工場で造られた珍しい物件です。

打除駅構内
観光列車の終点となる打除駅に本物の動力車や
貨車、客車が静態保存されていました。

写真は4t蓄電車(バッテリー・ロコ)で
運搬量の多い、大規模坑道にて鉱石や坑木の運搬に活躍、
2t蓄電車同様、ほとんど坑内で充電していたそうです。

観光列車は片道10分ほどの、お手軽な冒険なうえ、
普通に楽しいので、いつかもう一度乗ろうと思いました。

この日、この後のレポートは第四通洞編にて公開します。

おまけ
観光坑道として本物の坑道が整備されていました。

この中には色々な苦労や感動話が人形を使って再現されており、
子供から大人まで楽しめるようになっています。
端出場坑道と書かれた坑口は最近再整備されたもので、
元々は火薬庫だったのを改造して観光坑道としたそうな。

坑道内には本物の道具を使った展示品や体験施設があり、
私は排水ポンプ体験でほっかむりとの水汲み競争に熱を入れすぎ
ポンプから水を溢れさせ、そこら中が水浸しに・・・。
パッキンが馬鹿になっているのに気付かず・・・今だから言えるごめんなさい・・・。
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