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慰霊碑と航空機部品

夜間戦闘機「極光」のプロペラ
忠魂碑の傍らには、戦闘機のプロペラ(実物)も。

この羽、暦板によると魚網に引っかかって
引き揚げられた物だそうです。

長い間水中にあったせいでしょうか、
羽の一枚は少し痛んでしまっていました。

解説すると、これはハルミトン定速3翅プロペラです。
バランスウェイトなどはカバーの下になるため
存在しているかどうかは確認できませんでした。

碑文
夜間戦闘機「極光」  陸上爆撃機銀河を夜戦に改造して
B29迎撃用のレーダー付き双発重戦闘機で※「月光」を応援して、
夜間B29に対する本土防空戦に参加することになったが、
性能不足で活躍の場がなかったという悲しい運命をもつ。

昭和63年7月22日、松之浜沖の海底から引きあげられる。
全長15m、全幅20m、乗員3名、全備重量11,350kg(10,500kg)、
最大速度毎時282km(546km)、武装20mm旋回銃2挺、20mm機銃1挺、
完成年昭和19年 日本軍用機写真銃集 平成2年3月建立
( )内は本来の数値。 ※月光:双発単座夜間戦闘機

八幡神社
決死の訓練が行われた三机湾を望む八幡神社。

神社は忠魂碑とプロペラの南脇に位置しており、
忠霊塔が戦争犠牲者を弔っていました。

さて、須賀公園にはここまで紹介してきた戦争遺跡の他、
和霊神社などの神社やキャンプ場、プール等もあります。

綺麗なトイレや水道もあるので、夏の行楽シーズンには
都会の喧噪を離れて楽しむことができそうでした。

三机湾全景
平穏なる大切な日々。
※平成19年11月26日追記
戦争遺跡研究家、のぶさんが綴るblog「愛媛の戦争遺跡」によると、
この三机湾は1945年5月以降、特殊潜航艇の主訓練基地であった
大浦突撃隊の補助基地とされたそうです。(大浦突撃隊三机派遣隊)

指揮官は大浦突撃隊特攻長の八巻大尉で、三机港に潜航艇用の
簡易ドックが設けられ、母艦千代田が錨泊していたのだそうです。
隊員の宿舎には、三机国民学校や地元の旅館が当てられ、
宿舎の関係者以外は隊員との接触を禁じられていました。
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