HOME二本松隧道
完全閉鎖
出た場所は 
いくつか山中にて怪しい場所を探しましたが、
画像の木工所の裏に出てきて万事休します。

この木工所木工所の横には高速道路が通されており、
その為、周辺の地形が大改編を受けていました。

これにより、こちら側の隧道は完全埋没と断定、
隧道だけではなく廃線跡も消失しているようです。

五郎駅へ 
最後に、予讃線の五郎駅へと足を運びました。

ここは、愛媛鉄道内子線の始発駅があった場所で、
現在の予讃線脇に当時のホームが残されています。

愛媛鉄道内子線(T.9〜S.61)が10.28kmの旅を
人々に与えてくれた記念の場所。66年間お疲れ様。

始発駅跡 
綻んだ長い島式ホーム、夏季は薮に埋まってしまいます。

この旧五郎駅のホームへは、現在線内を通らずとも
踏切を渡った先にある雑種地を行けば到達できました。

また、周辺は予讃線の資材置場に転用されています。

給水塔 
つたに絡まれたSL時代の遺構です。
この給水塔は、蒸気機関車へ給水する為に
造られましたが、現在は撤去されています。

内子線の魅力的な遺構だっただけに残念でしたが、
劣化が激しく、土台にはクラックも見られていたので
災害等による倒壊前に撤去と相成ってしまいました。

在りし日の雄姿 
もう一枚、給水塔の在りし日の姿を掲載。

今回訪問した二本松隧道ですが、
レール上面の高さで幅員を測ってみたところ、
他の愛媛鉄道の隧道は幅員3〜3.36mなのに対し、
4.08mと、1mほど大断面になっていることが分かります。

迫石部分がコンクリではなく、石材が用いられている
ことから昭和10年頃の改軌工事による拡幅ではなく、
当初から大断面での建設であったろうと推測できました。
内子線は他より遅れて開業したので、余裕ある設計を
施したのか?しかし、既に会社も無く真相は闇の中です。

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