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煉瓦巻+覆工

神山町側 坑口
頑丈なH鋼で作られた高さ制限バーが邪魔ですが、
石と煉瓦を組み合わせた美しい隧道がありました。

近代土木遺産に認定されている物件は、
全てハズレが無いところは流石です。

扁額
超達筆なのであれですが、左書きで府能隧道?
※右書きで「道通山郡」のようです。nagajisさん御指摘感謝。

隧道データは下記の通り。
大正11年度竣工
T.11はソビエト社会主義共和国連邦が樹立された年。
延長は180m、幅員3.8m、高さ4.2m。

当時は、手掘りで村人総出で掘り抜かれたそうで、
狭い峠道は無理だった馬車等が通れるようになりました。

内部
残念ながらライナープレート等で覆われていました。

覆工の裏からは水の流れる音がしています・・・。
この日の前後は晴天がしばらく続いていていたので、
普段から相当激しい漏水があり覆工されたのでしょう。

内部より神山町側を望む
面白いことに、坑口付近だけは鉄板で覆工されていません。

普通見られるのは「坑口付近のみ覆工し、中心は放置」。
ここは逆で、中心付近にライナープレートが巻かれており
坑口付近は基本的に放置されていて珍しく思えました。

とは言え、プレートでなくともシート状の物が被せてあり、
煉瓦巻が見えないことには変わりません。ちょっと残念。

佐那河内村側 内部
こちら側も坑口付近は鉄板施工は見られません。

シートだけだとすぐ破れるのではないか?
と思って、少し引っ張ってもみましたが、
流石に頑丈で破れそうはにありませんでした。

土木デジタルアーカイブスに図面が掲載されています。
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