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湯谷坂隧道と四方見坂隧道
湯谷坂:消失 四方見坂:コンクリ巻
地図
湯谷坂隧道は、切り通された現在(H.16時点)も
殆どの道路地図に載っています。
一方、町道にある四方見坂隧道は載っていたり載っていなかったり。
驚く事にどちらも明治期の地形図に隧道の表記がされているらしく、
相当以前から存在していたことが確認できました。
湯谷坂 法面工事銘板
狭い隧道も、快適な二車線道路に変化。
現役時代の湯谷坂隧道は、
軽四がギリギリという極狭だったそうで、
生き残ることができなかったのも頷けます。
隧道データ
竣工年は不明なものの、明治期の地形図に掲載されています。
延長23.7m、幅員2m、高さ3m。
※追記※ α星さんから県庁へ問合せた結果を頂きました。
それによると、昭和33年に自動車通行へ対応すべく改良され、
延長23.7m、幅員3.9m、限界高4.0mとのことです。
竣工時の幅員2mというのは、荷車と人の離合程度しか
考慮されていなかったのでしょう。昭和の改修で
自動車の通行が可能となったようです。(画像は跡地東側より)
隧道跡(西側より)
見事なまでに切り通され、快適な二車線に!
法面の覆工も山のピークまで大規模に施されていました。
新しいトンネルを掘ったり、既存の物を拡幅工事すると
新たなトンネル設備の維持費用が発生するので
切通しの方が効率的な維持が出来てよい言われます。
デメリットは動物の往来が寸断されてしまうことですが
この切通しの周辺には、川や水路の暗渠が
道路を横断していたので大丈夫なのかもしれません。
四方見坂隧道 アプローチ道分岐点
湯谷坂隧道跡地から南へ数百mの場所。
この道が四方見坂隧道へと続いているので
道中の遠回りになるのですが訪問してみました。
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