[HOME]上灘隧道(小網トンネル)
煉瓦巻+石組み

花が咲いている時期の写真も。

隧道は平成17年の春、当サイトの推薦により
日本土木学会の近代土木遺産に認定されました。

※H.20 1.14 名称について追記
愛媛新聞に「小網トンネル」として紹介されましたが、
道路トンネル大鑑と国交省のリストでの名称は「上灘」です。
当サイトでは、リストを重視して「上灘隧道」にしました。

旧道
上部を走るJRの線路への梯子に復員減少の道路標識。

当然、ポールに付けられていたのでしょうが、
腐り落ちた後にここに移設されたようです。

平成16年の夏にはまだここにはありませんでした。

東側 アプローチ道分岐点
埋め立てで作られた現道は超快走路なので、
注意しておかないと勢いよく見逃してしまいます。

ちなみに、10時〜16時の間には
ネズミ捕りが高確率で行われている為、
快走しすぎると涙を呑むことにも。。。
しかも、この隧道がある部分に引き込まれるし。

これもある意味、旧道の活用なのでしょうけど…。

さらに旧隧道!?
実は、この上灘隧道には「通り穴」という名称で、
更なる旧隧道があったそうです。

残念ながら、昭和53年頃に行われた現国道の改修により
埋没してしまったそうで、跡地には画像のように、
国道の橋梁が海岸をコンクリ埋立にて通るのみです。

痕跡?
しかし、旧隧道脇に少しだけ残された斜面に
地蔵?が置かれていたような痕跡がありました。

隧道の姿は全く持って消え去っていましたが、
道祖神か?集落入口の地蔵菩薩が祀られていたようです。

消えた地蔵(?)はどこへ行ったのでしょう?
おそらく遷移されて現存していると思うので、
発見次第ここに報告させていただきます。

祠の跡地
上灘隧道の更なる旧隧道の情報はしろさんのHPで知りました。
氏の情報収集能力には頭が下がります。

それによると、旧々隧道の竣工は明治の初めごろであり、
小網の次平という人が灘町組頭宇都宮峯次郎ほか有志らと
ノミとツチで約20mほどのトンネルを開削したとのことでした。

願わくば一目その姿を見てみたかった・・・。
高潮で波に洗われる危険な隧道であったことが偲ばれます。
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