[HOME]
俵津隧道
煉瓦巻+素掘り
扁額
隧道にプレートを埋め込んだのではなく、
そのまま掘り込んでいる珍しいパターン。
隧道データを下記に。
大正15年竣工
日本放送協会ことNHK設立が設立された年。
延長は363.6m、幅員4.55m、高さ4.55m(制限3.5m)。
造形
三瓶隧道と違い、壁柱や笠石、帯石にはコンクリが用いられています。
完成に10年の差があるので近代化されたのかな?
野良仕事をしていた方に伺ったところ、
造形は
高研隧道
を参考に造られたそうです。
※次のページと
こちら
を参照
模倣されたとすれば、堀田義次郎さんは俵津隧道には関係なしかも。
そして、俵津隧道は行政界を挟んでいないので、中間に標識も無さそう。
内部より
岩盤をほぼ垂直に掘り割って隧道に繋がっており、
植林地の中に、突然この隧道が現れるのは迫力があります。
ところで、
三つ鉾型のビラスター
は愛媛県南予地方と、
東海地方2件の計5件しか見られない珍しい物だということを
旧道倶樂部のnagajisさんから伺いました。
この5つの隧道に関与した人物は
堀田義次郎
とのこと。
流石nagajisさん!調査が半端ない素晴らしさです。
内部
坑口前後
の少ししか覆工が施工されておらず、
内部の大部分は素掘りになっています。
築が10年古い三瓶隧道のように全体を覆わなかったは
この辺りの岩盤が安定しているということなのでしょう。
一時期、ここもちょっとしたスポットにされていたらしく、
昭和内の近い年月が書かれた
落書きが目に付く
のが残念。
覆工
所々、このように味のある
コンクリブロックで覆工
。
今ならライナープレートで巻かれるだろうに、
この時代には補強工事にも職人技が光っています。
ここの他に三つ鉾ビラスターを持つ愛媛県の隧道は
改修前の土屋隧道、旧国道197号の
研隧道
の3件でしたが、
土屋隧道はコンクリで改修
されてしまいました。
東海地方の三ッ鉾壁柱を持つ物件は、滋賀〜三重の鈴鹿隧道と
三重県の高尾谷隧道で、鈴鹿は復元され高尾谷は現存します。
P1
P2
P3
[編集]
CGI-design