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素掘り

地図
今回もHOT-KことTNTさんとの合同調査。
探索メンバーは、TNTさん、TNTさんの会社の先輩、
自転車乗りさん、それに私の四人です。

四国の林鉄隧道の中でも屈指の到達困難な場所にあり、
完全にトレースすると一日では回りきれない林道。

県道207号線沿いの花地区から林道を延々とつなぎ、
山中の杣道を一気に下って、更に川を渡渉して
初めて軌道の痕跡に降り立つことができました。
落書きだらけの汚い地図ですがご容赦ください。

地形図
軌道跡へのアプローチのルートは左図の通り。
TNTさんの車で奈比賀地区から小谷川沿いを走り、
途中で第一大磯隧道を見ながら駐車位置に移動しました。
オフ車で行く為、残りメンバーの車は軌道の始点である
花地区(奈比賀の南)にまとめて置いてあります。

山中のルートは地形図を読み、勾配の緩やかな場所と
渡渉できそうな場所を狙ってTNTさんと一緒に計画しました。
TNTさんを始め、参加メンバーのナイスガイドにより、
計画通りの場所に降りれたときはしてやったりの笑顔。
※今回は探索メンバー全員読図ができました。出来ない方は参考にしないで下さい。

小谷川沿い 林道
TNTさんのディフェンダーで未知なる山道を進みます。
唯一のオフ車だったのでみんなで同乗させて頂きました。

この道路は舗装と未舗装の部分が交互に現れ、
スレ違える場所の少ない一車線の山道です。

車内は、これから向かう軌道への期待と
未知の山に対する不安で妙にハイテンション。

寄り道
アプローチ道路の途中にある第一大磯隧道の南側坑口。

行き止まり道路の山奥に存在しているので、
今まで訪れることができなかったのですが、
ついに!訪問することができました。

予想通り、古びた味のある好物件で、
林鉄前の肩慣らしに丁度よく思います。

第一大磯隧道 内部
完全コンクリ巻のコンクリ舗装ですが、
馬蹄形のいかにも山奥にありそうな隧道です。
苔むして湧水の跡が残っていて中々の品!

扁額によると昭和43年2月の竣工、
目測では延長約20m、幅員4.3m、高さ4.3m程か。

昭和43年ということは、訪問した平成16年で36歳、
昭和43年は時効になった三億円事件があった年です。

内部より南側を望む
左側が小谷川で、尾根を一つ挟んだ場所に
目指す小川川林道跡地が残されています。

なんと小川林道、現在でも多くの道路地図に
点線道路ながらも掲載されています。

そのお陰で、存在には気が付きやすいのですが、
前述したように隧道まで到達するのが超困難!
ネットにも図書にもその姿を見つけられませんでした。

第一大磯隧道 北側坑口
第一大磯隧道ですが第一ということは
第二、第三の大磯隧道もあるのかと思いきや、
林道の終点まで他の隧道はありませんでした。

小川林道の二本の隧道の正式名称が
第二大磯、第三大磯隧道だったりして?

さすがに場所が少し離れるし、
路線が全く違うので妄想ですね。
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