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尾河隧道
コンクリ巻
北側を望む
それに対して、この竹屋敷線が敷設されたのは、
昭和5年こと1930年。この時期になると道路隧道にも
コンクリートで造られた物件が多く出始めており、
時代的にコンクリートで造られたのも納得できます。
後年の改修を受けたのなら話は違ってくるのですが、
現地で隧道を観察した感じでは、竣工当初から小改良を
受けた程度であろうことは質の古さから見て取れました。
内部
林鉄の物件らしく、馬蹄形で造られていません。
当時は、トロに高く木材を積み上げて運搬していたので
隧道の幅は狭いものの、高さは5m近く取られていました。
魚梁瀬林道は軌間762mmで敷設されているので、
竹屋敷線も他の場所と機関車の相互乗り入れが
できるように同じ762mmで敷設されたと思われます。
南側 坑口
トンネルのデータを下記に。
昭和5年頃完成
この年、新十円札が発行されました。
延長57m、幅員4m(制限3.5m)、有効高3.8m
ただし、上記は車道化工事完了後の数値です。
隧道 遠景
森林鉄道のデータを下記に。
名称:魚梁瀬林道 竹屋敷線(2級)
距離:15.3km
運営:昭和5年〜昭和43年7月18日
管理:北川村 高知営林局 野根署
昭和32年5月に軌道の舗装道路化工事が着手され、
昭和35年5月末に竹屋敷〜二股間をトラック輸送に変換
2級林道としての届出は昭和43年7月18日に廃止。
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