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魚梁瀬森林鉄道 田野線
総石造りの隧道と、橋梁跡
地図
今回訪問した魚梁瀬森林鉄道田野線の跡は、
高知県道206号線として現在も活躍しています。
ただし、県道は軌道跡を完全にトレースしておらず、
道路山手の高い位置に痕跡のある場所が多くありました。
今回は、加茂隧道を中心にレポートしています。
最大級の遺構
現在の県道が田野線跡と交わる前に残る橋梁の遺構、
名称は立岡高架で、この先に奈半利鉄橋がありました。
奈半利鉄橋は昭和8年1月に竣工した
三連プラットトラス
で、
全長167.49m、総工費49,843円の田野線最大の構造物です。
高い位置から田野町の田園風景を一望すると
コンクリ橋と盛土された軌道跡は必ず目に入るでしょう。
立岡高架 コンクリート橋脚
魚梁瀬林道田野線データを下記に。
名称:魚梁瀬林道 田野線(2級)
延長:2.1km
運営:昭和6年〜昭和39年3月25日
管理:田野町 高知営林局 奈半利署
橋の直下にて
軌間762mm、10kg/mのレールを使用していました。
このコンクリ橋の下には農機具小屋等が置かれていて、
田園風景の中にすっかり溶け込んでいるように感じます。
橋脚のスペックは地面より桁上端までの高さ4,854mm、
幅2,390mm、枕木の固定は鉄製フックで行っていました。
堤の石積み
どうしても橋を上から見てみたかったので石垣に取り付いて登りました。
しかし、思ったよりも急勾配で、草に棘もあったりして苦労します。
更に登っている途中、あろうことか不意にヘビを掴んでしまいました。
私は普段ヘビを全く苦にしないのですが、
この時はマムシだとヤバイと思い体の動きが固まりました。
しかし、すぐに無毒のシマヘビと判断できたので一安心・・・
やるな、魚梁瀬森林鉄道。
立岡高架橋梁上にて
ここを蒸気機関車が唸りをあげて走っていました。
ネコパブリッシングから「魚梁瀬森林鉄道」という本が出版されており、
その本の中でこの橋梁を走る機関車の雄姿が掲載されています。
その本と、中芸地区森林鉄道遺産を保存・活用する会が
2008年3月に発行した、高知県中芸地区森林鉄道遺産
調査報告書に詳しく掲載されているので是非ご覧ください。
P1
P2
P3
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