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金(試掘)
坑口より 
坑道の大きさは、高さ150cmほどしかなく
少し屈まなければ進入できません。

幅も150cmほどで、なんと矩形断面

矩形断面の坑道を見ることは少ないので、
四国の鉱山で矩形断面は珍しいと思われます。

内部より 
試掘が失敗に終わり、廃坑後は放置されたので
子供たちの格好の遊び場になったそうです。

しかし、昭和40年代に坑口が埋まってしまい
長い期間、その所在は不明とされていました。

現在も、坑口は辛うじて開口部が残る状態、
岩山とはいえ、風化しやすい地層だと伺えます。

内部 
ところで、鉱山の坑道と言えば荒々しい
素掘りの洞窟というイメージがありますが、
ココは綺麗に整形された内壁を持っています。
鉱脈に当たらなかったことで綺麗に掘り進められ、
このようになったのでしょうが異質に感じました。

明かりを取るための蝋燭を立てたのでしょう、
壁に燭台が等間隔かつ両壁に設けられています。

小崩落 
所によってはこのような小崩落もあり、
内部は緩やかに蛇行しつつ奥へと続きます。

この坑道は、平成2年2月に村おこしグループの
手によって再発見されて整備されました。

※右端の黒い物体はコウモリ(寝)。

終点 
案内看板には、普段は入口から50mほどの地点から
水没があるので最深部にまで進めないとあります。

しかし渇水の影響か、この日は最深部まで水没しておらず
全長約60m強を濡れずに歩くことができました。

一番奥に、コンクリ?の壁が設置されており、
昔はもう少し奥があったのかもしれません。

帰還! 
中間付近まで帰ってきても真の闇が支配していました。

観光目的の来島だったので、装備も照明も無く、
奥まで携帯電話のバックライトで照らしての探索です。
始めは竪坑があるかもと思い、おっかなびっくりでしたが
結果的には、枝道などの分岐は全くありませんでした。

入口の明かりが見えた時は、妙な安心感を覚えます。

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