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煉瓦巻

物言嶽隧道
掘割の中を進むと逆光の中から隧道が見えてきます。

左に見える青いハシゴはなにかと思って調べてみると、
国領川の洪水警報用のサイレン塔へ続く保守用のものでした。

隧道はロックシェードとして設計された物で、
薮が無ければハシゴから上部の散策も出来るかも。(禁止)

瀬戸内海側 坑口
壁柱(柱状のもの)、迫石、要石、笠石と、
これでもかと言わんばかりに立派に作られていて感動物です。

逆光で少し写真が見えにくいのが勿体無いのですが、
とても素晴らしい物件です。接近も容易なのでお勧め!

内部
緩やかにカーブを描く内部。
基本どおり壁部はイギリス積み、
アーチ部は長手積みとなっています。

機関車の煤煙による煉瓦の煤けた部分が、
筋を描いているのが面白い。

架線の跡 碍子
下部鉄道の動力は、
クラウス型蒸気機関車→ディーゼル機関車→電車
と変遷していきました。

ちなみに、電車時代の碍子が残っているのは
全路線中、隧道の中だけだったようです。

内部より瀬戸内海側を望む
近代鉱山になってからは働く人々が増えつづけ、
昭和4年に鉱山鉄道は旅客と貨物にも開放、
地方鉄道として再出発することになりました。

まだまだバスが発展しておらず、
沿線の人達にとって大事な交通機関になったそうです。
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