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二川登鉱山
銅・硫化鉄鉱
1番坑 終点
画像では分かりにくいのですが、
三差路
を過ぎて
十数メートルの地点で終点を迎えています。
ここからの鉱石搬出は、1/3t手押トロにて坑外へ搬出、
架空索道で搬出し、車道でトラックに積載されました。
そして、ズリも存在はしていましたが、ズリ山が植物の落葉
などで地中へ潜っていることと、経年劣化が進んだせいか、
硫化鉄鉱が散見される程度。鉱石趣味的には厳しいでしょう。
1番坑 脱出
坑道は、操業当時から自然換気&自然排水であり、
この日も非常に簡単な探索で成果を得られました。
昭和40年代の資料によると、品位は(S40〜48%、
Cu5〜15%)、硫化鉄鉱の推定埋蔵量は(確定2,500t、
推定3,500t、予想6,000t:計11,500t)とされています。
内部の分岐は小さい物ばかり。全て閉塞していました。
2番坑
1番坑より、北へ20mほど進むと2番坑があります。
穴の大きさだけなら、1番坑より2番坑の方が
大きいので、中腰にならずに歩けました。
足元もしっかりしており、非常に楽ができます。
こちらの坑道も基本的には一本道であり、
奥行100mほど。簡単に終点まで辿りつきました。
2番坑口 褶曲
坑口に向かって右側の岩壁にしゅう曲があり、
赤い岩肌と共に独特な景観を造り出していました。
この二川登鉱山の労務者は、基本的に農家の人たちで、
地域の方が参加して操業していたことから、
鉱山社宅のような大規模施設はなかったそうです。
産出した鉱物は低品位だったそうですが、古来語られる
高品位銅の存在があると資料にあるのは興味深いかも?
2番坑 坑口
勿論入ります。
こちらの坑道には、生物が全くいなかったのですが、
コウモリの糞が沢山落ちていたので酸素は多分大丈夫。
ビビりながら内部に入りましたが、坑道自体が大きく
短いものであり、硫黄臭さも無かったので安心して
奥まで行くことができました。 …でもガス検知器欲しい。
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