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金・銀・銅・硫化鉄鉱
シックナ− 
貯鉱庫の南側に併設されている沈殿槽(シックナー)

シックナーとは、鉱縡を沈殿し濁流を透明化させたり、
薬剤によるPH調整等を行う為の排水処理施設。

排水を扱うだけあり、閉山後も維持管理され、
現在も稼働させている鉱山跡地も幾つかあります。
(※愛媛では別子銅山佐々連鉱山など)

さらに奥へ 掘割も 
新宮鉱山は、元禄鋪という名の旧坑を持つことから、
相当古い時代に発見されていたことが伺えますが、
確かな開山年は、閉山まで判明していませんでした。

明治44年12月に佐藤宰相が採掘鉱区を初めて設定、
以降、たびたび持主(個人や会社)を変更しながらも、
昭和20年3月大東亜戦争にていったん休山しています。
後の昭和23年9月に再開し、昭和53年3月閉山しました。

火薬庫 
貯鉱庫から荒れ果てた道を進むこと数百m、
左手の山肌に電子ロックが施された火薬庫を発見。

電子キーが付いた扉そのものが倒れているという、
ちょっと笑える状態になっていました。

火薬庫だけあって、坑口のコンクリ厚は1mほどもあり、
硬い岩盤に掘られていることが現地から伺えます。

雷管管理室 
入ってすぐ右手に雷管を保管していた部屋があり、
六号雷管を5,700本まで保管できたようです。

照明や足もとのレール等、設備は撤去されていました。

坑道の大きさは縦2m、横2mほどの小さな物。
次に、入口からまっすぐ行った最奥にあり、
本命である火薬保管庫へ向かいます。

火薬保管庫 
費目帳より、使われたダイナマイトは新桐1号(薬量12.5g)、
竹印1号(薬量100g)の二種類であったことが分かりました。

湿気を防ぐ為でしょう、レールで天井に骨を作り、
そこへトタン板を渡して水滴を防いでいたようです。

また、ダイナマイトを保管する性質上、頑丈な扉が設置され、
その表面には鉄板を張ることで更に防御されていました。

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