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コンクリ巻

地図
国道55号線、香南市内にある手結山には
なんと大小6本もの隧道が貫かれています。

そのことから、昔から交通の要所であり、
難所でもあったことが伺えました。

今回は、高知電気鉄道跡に残る隧道、
「征天工」を紹介します。

隧道前から室戸岬側の廃線跡
鉄道跡にある、もう一本の隧道「登龍門」と同じく、
こちらも深い切り通しで隧道を迎えます。

登龍門では素のままでしたが、
こちらの法面にはコンクリ覆工が施されていました。

このすぐ先は海になっていて、こちらの方が風通りがよいので
余計に風化が進んだのかもしれません。
台風などが来たらまともに潮風を受ける事も想像できました。

室戸岬側 坑口
坑口真上は海に向かう道路となっており、
陽がさえぎられないので明るく感じます。

ところで、上を走る道路を海側にしばらく行けば
夜須サイクリングターミナルという宿泊施設があります。

サイクリングターミナルとは、競輪の収益で建てられている宿で、
宿泊料金が安く、自転車の人に限らず泊まる事ができる施設です。
ペンションに泊まるよりも安く上がりので個人的にお奨め!

内部
歩道隧道となった今は、明るい照明が設置されており
廃隧道や旧隧道独特の雰囲気はありませんでした。

今回はリンク先のHOT-K管理人のTNTさんと一緒に訪問。
翌日に「小川川森林鉄道跡」に残る2本の廃隧道を訪問する為、
前線基地として夜須サイクリングターミナルに泊まりました。

TNTさん、宿の手配して頂きありがとうございました。
第二回小川川攻略戦の時もよろしく〜。
興味のある方、一緒に探索しませんか?連絡ください。

待避所
約40m間隔で待避所が設置されています。

廃線となって県道「サイクリングロード」となり、
待避所は全て鉄板で閉鎖されています。
頑丈にリベットで鉄板を打ち付けてあるので
内部を覗き見ることは叶いませんでした。

碍子
隧道内には、電気鉄道時代の碍子が等間隔に残存。

アスファルト舗装や、照明などの工事がされたので
既に痕跡はないかと思っていましたが、
意外にたくさんの遺構と巡り会えました。
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