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煉瓦巻+素掘り

美波町側 旧道
以前は通行止とされ、ロープで閉鎖されていたそうですが
最近開放されたのか?ゲートの類は撤去されていました。

未舗装なので普段ならバイクでかっ飛ばす所ですが、
この日はバイクに長く乗りすぎて尻が痛かったので
ストレッチを兼ね、歩いて隧道を目指します。

盛り土
ダートをしばらく歩くと電線が頭上を横切る場所で
右手の山に怪しい盛り土を発見。

阿南市側よりも土が高く盛られており、
隧道があることを頭に入れ、山側を観察しながら
歩かないと見つけ難くなっていました。

美波町側 坑口
この姿は完全に周囲から隠されているので、
薮を掻き分け、土をよじ登る必要があります。

事前情報がなければ、発見までの時間は
実際よりも倍近くかかったと思いました。

内部
大きな落石は隧道内の素掘り部分から落ちたのでしょう。

こちらも反対側と同じく坑口からほんの少しだけ煉瓦巻、
それ以降は生粋の素掘りのままになっています。

要石は見当たらず、本来の工法としてではなく、
装飾で付けられていたことを伺うことができました。

アーチ上部で白化している部分にひび割れがありましたが、
見た目は致命的ではなく、今なら修復も簡単そうです。

クラック
お遍路さんの多い、現役トンネルには歩道がないので、
歩道隧道として整備し再開通して欲しいと思いました。

隧道は明治36年竣工で、これは徳島県下において、
最も古い時代に貫かれた現存する隧道と思われます。
スペックは延長81.8m、幅員3.7m、高さ4.0m。

ちなみに、私が文献上で確認している最も徳島で古い隧道は
「初代猪ノ峠隧道」です。なんと、江戸時代に貫かれたというので、
徳島どころか、日本屈指の古隧道ということにもなりますね。
初代猪ノ峠隧道は、残念ながら・・・後日レポート予定。

ORJ 第二回オフ会
時は過ぎ、平成18年10月!ここからは追加部分です、
「日本の廃道」第二回オフ会が四国で開催されました。

開催場所は上記の徳島県内の「猪ノ峠隧道」でしたが、
この一ノ坂隧道にもオフ会の脇役として案内しました!
その時の様子を掲載します。ただ、私のデジカメが不調で
携帯のカメラを用いた撮影ゆえに、少し荒い画像です。

写真は隠すように盛り土された美波側。
マニアが付けた?踏み跡が鮮明になっていました。
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