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鉄板+素掘り

扁額
植生に覆われつつあるので解読は困難ですが、
なんとか左書きで十二弟子隧道と読めました。

左書きは意外でしたが、こちらの坑口は
後年に改良された形跡があるので納得できます。

反対側は竣工当時の面影を色濃く残しており、
扁額が付けられた形跡すらありませんでした。

内部
高知側は予想に反してコンクリ巻。

漏水が非常に多い内部でしたが、前日まで
雨が降っていたのが原因かもしれません。

それと隧道内部の方が、走ってきた元酷道より
幅員が大きいようのが微妙な味わいです。

内部より 高知県側を望む
こちら側の旧道は、距離が3kmほどあるので
車で来られる方はそれなりに覚悟をした方がいいかも?

隧道データを下記に。

昭和5年竣工
この年は、ブリが豊漁過ぎて相場が暴落したそうです。

延長は280m!、幅員2m、高さ3mと記載されていますが、
後年拡幅を受けているので少し大きくなっていました。

お団子隧道
しかし油断していると真ん中辺りでこうなります。

ライナープレートで綺麗に巻かれていますが、
鉄板の裏は素掘りのままなのでしょうか?
途中まで拡幅を受けているのに、ここで急に狭くなるとは・・・

行政区の境界になっているわけでは無いので、
ここまで工事が進んだ頃に新トンネルの計画が
持ち上がったのかもしれませんね。

内部より 徳島県側を望む
随分と山深い風景です・・・実際に山深いことに加え、
天気がハッキリしないので雰囲気が2割増でした。

こちらは一般廃棄物の最終処分場になっていて、
バックホウはその処分場が保有している物です。

徳島県側 坑口
こちらは、より当時の面影を残しているのでしょうが、
やはり幅員が2m以上あることから、最低一度は
拡幅改修されていることが推察されます。

拡幅を受けていますが、山奥にひっそりと佇む狭くて
古い隧道が持つ独特の雰囲気を味わえる優良物件でした。
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