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犬寄峠
犬寄隧道(コンクリ巻)旧道
地図
一般国道56号線の現役隧道ですが、
旧道となる犬寄峠の雰囲気がいいので
レポートにして載せることにしました。
愛媛県でトンネルの旧道となる峠に白看板が
ある場所ならレポートにしてもいいかな?
という、あいまいな基準です。
江戸よりも古い時代には「犬吉峠」と呼ばれていました。
南側 坑口
どこにでもある
昭和の量産型トンネル
なので、
特に変わった物も意匠もありません。
北側の坑口も特に変わった物は無いので省略。
犬寄峠の前身は大洲街道と呼ばれる街道で、
まず明治12年にこの地が一等県道の指定を受け、
続いて昭和28年5月に国道指定を受けましたが
当初は二級国道197号線(松山高知線)でした。
昭和39年にR56となり、改修されながら現在に至ります。
内部
ちなみにお化けが出ると噂があるこの隧道ですが、
あまりに交通量が多いためか雰囲気もありません。
私が中学生の頃に何かで聞いたことのある話ですが、
名前が似ている九州の犬鳴隧道と間違われたという旨で、
間違いと分かった後も面白がられて伝わっているようです。
近くに火葬場もあるのでしょうがないのかな・・・
写真はフラッシュ撮影。
非常設備
現役国道ゆえにジェットファンや通報設備など完備。
私が子供の頃、坑口に信号機が付いていたのですが、
写真の火災報知器と連動した非常用だったと思われます。
その信号機が作動しているのを見たことはありませんが、
緑の斜線が書かれた背板を持った古い型の信号機でした。
隧道(749.4m)は大阪万博のあった昭和45年に竣工し、
幅8.5mの二車線で小さい歩道が付いた充分なサイズです。
東峰トンネル
旧道となる犬寄峠は犬寄隧道からの分岐ではなく、
犬寄隧道より、一本南にあるこの東峰トンネルの
南口から旧道が派生していました。
東峰トンネルは昭和44年竣工で、この年に東名高速が
全線開通し、原子力船むつも竣工しています。
延長106m、幅員8.5mで二車線(小さい)歩道付き。
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