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桜隧道、土屋隧道
土屋隧道 南口 
桜隧道を抜け、幾つかの小さな集落を抜けると
道は再び山間部へと吸い込まれて行きます。

そして現れるのが土屋隧道、二つ目の見所です。
この土屋隧道、現在では普通のコンクリ巻ですが、
完成時は三鉾ビラスター・帯石・笠石・迫石を備えた
とても素晴らしい匠の隧道でした。改良が惜しまれます。

扁額 
当時の姿を知ることのできる資料を探していると、
土木デジタルアーカイブスに載っていました。

銘板(その1)銘板(その2)は後年の改良時に追加、
起工は大正14年12月18日なのに竣工が昭和12年7月25日!
13年も工期がかかっており、難工事だったことが伺われます。

痕跡を求めて 
元々の素晴らしい坑門を知っている者として
当時の痕跡が無いか坑門を登って探しましたが、
見事なまでに何も残されていませんでした。。

ただ、古いファンタグレープの缶が落ちており、
コンクリ覆工の際に捨てられた物かもしれません。

土屋隧道 内部 
ここも漏水が激しく、改良された原因の中に
漏水量の多さも一因であると思われました。

路線バスが走っていた頃の逸話として、
冬になると隧道にツララがいくつも下がっており、
バスがバリバリ砕きながら走ったそうです。

かつての路線バスこそなくなりはしましたが、
現在でも、冬になるとツララができそうでした。

土屋隧道 北口 
残念ながら、こちらも完全に改良済み。
内部からお約束画像を。↓
南側の風景  北側の風景

隧道は昭和12年完成
この年、日本で初めてプラネタリウムが開設されています。

延長571m(改良後577m)、幅員3.5m、高さ3.7m。

桜峠へ 
こちら側には白看板が残されていました。
全体像 ・ 拡大

そしてようやく本題の桜峠(桜ヶ峠)へ!

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