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大森隧道(二代目)
コンクリ巻
西側 坑口
狭い二車線歩道無しの物件。
コンクリ巻の坑門なのに厳しい気象に耐えてきた為か、
風化が進んで妙な貫禄が備わっていました。
そして、残念なことにフェンスで厳重に閉じられ、
その
上部も有刺鉄線
で完全防御されています。
一時、心霊スポットにされて荒らされたようで、
ゴミは片付けられましたが落書きが残っていました。
扁額
隧道データを下記に。
昭和35年3月竣工
チリ地震による津波が日本に襲来しますが、
警報が遅れて100名以上が犠牲になった年です。
このことを教訓にして、現在の津波に関する
警報のシステムが全国に整備されました。
延長429m、幅員5.1m、高さ4.5m。
内部
なんとも独特な雰囲気。
肋骨のような鉄骨が所々に巻かれ、
補強の為に内部が狭くなったり広くなったり・・・。
また、どこからともなく流れ出ている水の音が
激しく乱反射しながら隧道内に響き渡っています。
補修痕
この隧道、なぜこんなに補修されたのかと言うと、
完成直後に大崩落を起こした為なのだそうです。
コンクリ厚が数cmしかない部分が多い欠陥工事と、
元々弱い地盤が重なり土圧に負けてしまったそうです。
路面
大量の水がどこからともなく土砂を運んできており、
浅い川の中を歩いているような気分がしました。
完成直後の崩落の際には、隧道内がプール状態なり、
検分に船を用いるなど大変な苦労があったそうです。
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