HOME
古宮鉱山
マンガン・輝安鉱
大切坑道へ
縦穴を回避し、ホールを形作る坑道を更に奥へ進むと、
下層の坑道と合流する形でホールは閉塞しました。
坑内現在地
画像のように本坑はココまで、次なる探索の為に
下層となる大切坑(東3号坑)の坑道へ移動します。
しかし…なにかレールのような物が見えるような?
レール
木 製 レ ー ル !!
驚かされました!!何と木製レールが敷設されています。
鉄製のレールなら
千町鉱山
などで見たことがありましたが、
木製は初めて見ました!中規模とはいえ昭和35年(1960)まで
操業していた鉱山なのに・・・驚きの木製レールです。
坑内現在地
これには三者三様の感動をしました。探索の甲斐があります。
坑口が見える
大切坑は、主に鉱石搬出用の坑道だったので、
鉱車用レールが当初から敷設されていたのでしょう。
降りた場所から着た方角へ少し進むと光が見えます。
光の源は大切坑口だろうと現地で予想しました。
この坑道の大きさは、高さ約150cm、幅員100cm
延長は150〜200mほどあったように覚えています。
奥へ
まずは、光が見えていた方向ではなく、
この坑道の最奥を確認するベく奥へ進みました。
途中、小さな分岐が幾つかありましたが、
数mほどで
ことごとく閉塞
していて探索不能。
この珪酸Mn鉱山は、ブラウン鉱とバラ輝石が主でしたが、
高品位部分にはハウスマン鉱が含まれていたそうです。
(※ハウスマン鉱は特に重要なマンガン鉱石となる。)
湧水地帯
坑道は全体的に綺麗で岩盤も安定していましたが、
ただ一か所だけ湧水のある地点が崩れていました。
その場所に判読できなくなった
木製の札
がかかっており
現役時から、何かしら注意事項があったのかも知れません。
また、この坑道の到る所に
木製碍子
が残存しているので
照明器具は電化されていたと考えられます。
枕木
足元には木レールが続いており、そのレールが
敷かれている枕木には
鉄製の犬釘
が使われていました。
また、この大切坑は辻中鉱業時代に築かれた坑道です。
その他の鉱石、岩石として、チョコレート鉱・菱マンガン・
アラバンド鉱・拓榴石・紅簾石・石英が記録されていました。
P1
P2
P3
P4
P5
[編集]
CGI-design