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二川登鉱山
銅・硫化鉄鉱
1番坑
愛媛県採掘権登録第229号こと二川登鉱山です。
白木さんにご案内いただき、貴重な鉱山遺跡を
見学することができました。感謝です。
採掘したものは、銅および硫化鉄鉱とのこと。
南無方蓮華経
坑口のそばで、穴よりも存在感を示しているのが
この「南無方蓮華経」の石塔です。
鉱山神社的な役割を持っているのでしょう、
建立した人か?「中村氏」の文字も見えました。
この鉱山の大まかな位置は、伊予鉄道郡中駅より
バスで1時間ほどの旧中山町で、車道より徒歩10分
ほどの位置に存在します。山の急斜面を登るので、
案内が無ければ とても見つからない場所です。
石塔は
昭和12年(1937)4月建立
でした。
鉄レール
経営当時は、述べ100名以上の従業員が居たそうで、
その規模に見合うべく鉄レールが敷かれています。
本鉱山の操業は、明治42年(1909)に明治製錬鰍ェ興し、
後に個人経営に移りつつも昭和28年(1953)9月に閉山。
戦後の鉄材不足により、復興金融公庫の融資を受け、
高品位な鉱石を求めて探鉱したものの、鉱石の
値崩れには抵抗できなかったとのことでした。
1番坑 内部
奥行は500m〜700mほど。水没はしていませんが、
粘土質で足元が悪いため思うように進めません。
坑道は、左右の所々で分岐に近い凹みが見られますが、
基本的には一本道であり、レールが案内してくれます。
地質は三波川系結晶片岩であり、鉱床は緑色片岩、
坑道は1番坑と2番坑の二本で、共に現存していました。
コウモリ
廃坑道へ進入する際、酸素の目安となるのが
生物の存在です。特にコウモリは重宝します。
この坑道には、キクガシラコウモリと画像の
コキクガシラコウモリを多く見かけました。
また、坑道から湧出した水は地域の水源として
パイプで集約されており、濁さぬよう注意します。
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