HOME佐々連鉱山 旧坑
金立坑
地図 
今回は愛媛でも有数の規模を誇った銅鉱山である
佐々連鉱山の旧坑(旧佐々連)へ訪問。

この鉱山の歴史はとても古いもので、
元禄年間には既に操業されていました。

それゆえか、現地までの車道が整備されておらず、
現地まで徒歩で1時間以上道なき道を行く必要があり、
多くの蜂や虻が飛んでいるので訪問はお勧めできません。

巨大なズリ山 
私は4駆で訪問したので荒れたダートの大部分を
車で進むことができましたが、未舗装路の開始地点から
歩くと3時間ほどは係ると思われます。

訪問してまず目に飛び込んでくるのは写真のズリ山。
ズリとは鉱石以外のいらない石のことを指しますが、
この佐々連旧坑においては、その大きさが他所と比べて
あまりにも巨大!山肌全体を覆うズリには驚かされました。

全体像をパノラマ写真で撮影してきたのでリンクしておきますが、
サイズが大きいので回線の弱い人は注意してください。

ズリの様子 
ところで、世の中にはこのズリ山の中から
鉱石を探し出す鉱物収集という趣味もあります。
ランクル系林道HPと同じで、鉱石収集家達の間では
ズリの場所はできるだけ明かさないルールがあり、
私も初めはこの場所も地図掲載をためらいました。

しかし、同行したその手の趣味の方によると、
深い山中であり、かつ到達が困難な場所であることと、
有名な鉱山なので隠す意味は無いだろうとのことです。

坑口 
現地では、鉱石収集の方と私は別行動を取り、
単独で坑口や鉱山住宅の跡を探索していました。

この坑口は広場になっている場所のすぐ頭上にあり
最も発見が容易な坑口です。坑口の名は本坑、坑道というより
通洞であり、山野反対側にある事業所まで抜けています。

彼の後ろにある水源涵養林の看板には
佐々連鉱山の文字が記されていました。

本坑 
この坑口は鉱山法に従って閉鎖措置が取られたようですが、
閉鎖の為に施工した鉄のフェンスが腐って自然崩壊していました。

内部から未だに流れてくる鉱毒水が腐食を早めたのか、
坑口前にはその鉱毒水が作る赤い水溜りや川が目立ちます。

未だに続く自然破壊が目の前にあると、
鉱山恐るべしという事実の再確認になりました。

P1 P2 P3 P4
[編集]
CGI-design